Leningrad Philharmonic Orchestra, Yevgeny Mravinsky – Weber: Oberon Overture – Brahms: Symphony No. 2 (1978/2014)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 00:47:28 minutes | 1,9 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Altus – ALTSA-288
①ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
②ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
[ライヴ録音:1978年6月13日(ウィーン芸術週間)/ウィーン楽友協会大ホール]
*アレクサンドラ・ヴァヴィーリナ=ムラヴィンスカヤ・アーカイヴ音源使用
★チャイコフスキーの交響曲第5番に続く超弩級の衝撃。ムラヴィンスキーによるブラームスの交響曲録音はさほど多く残されてなく、第2番は1978年4月29日のレニングラード・ライヴと、この1978年6月13日のウィーン・ライヴしか入手できませんでした。しかし、後者は発売当時の音質に落胆したファンにとり、俎上に乗せる対象とされてこず、事実上レニングラード・ライヴが唯一の存在のようになっていました。ゆえに、音質が改善され真の姿が浮かび上がったウィーン・ライヴの登場により、ムラヴィンスキーの「ブラ2」の凄さを初めて実感できるようになったと申せましょう。
★まず驚かさせられるのは、驚異的なダイナミックレンジの広さ。フィナーレ冒頭の弱音とコーダにおける想像を絶する巨大さとの対比、それも先へ行くに従いどんどん熱を帯びて調子があがっていく様を当時の観客と共有できます。さらに第2楽章の中間部から終りまでの恐ろしいまでの充実度、ムラヴィンスキーの神業に震えがくる思いがします。
★興味深いのが、まぎれもないブラームスの音楽でありながら、チャイコフスキーを思わす部分が多々あること。第1楽章終結部のはずむようなリズム感、また第3楽章中間部の木管の軽やかなアンサンブルなど、バレエ指揮で鍛えたムラヴィンスキーならではの独特な解釈にうならされます。また、全体に音色が透明で、ことに弦楽の冷たい響きはロシア音楽のように聴こえます。まさに「ロシアの大指揮者の目を通したブラームス」として目から鱗が落ちる思いがします。とにかく誰にも真似のできないムラヴィンスキーの「ブラ2」、超オススメです。
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Tracklist:
Weber – Oberon, J. 306
01. Overture (8:59)
Brahms – Symphony No. 2 in D major, Op. 73
02. I. Allegro non troppo (15:29)
03. II. Adagio non troppo – l’istesso ma gracioso (9:08)
04. III. Allegretto gracioso (quasi andantino) – Presto ma non assai (4:56)
05. IV. Allegro con spirito (8:56)
Personnel:
Leningrad Philharmonic Orchestra
Yevgeny Mravinsky, conductor
Note:
Recorded live at the Großer Saal, Musikverein, Wien on 13.VI.1978
Sourced from analogue recordings from the archive of Alexandra Mikhailovna Vavilina
SACD ISO