Moscow Radio Symphony Orchestra, Vladimir Fedoseev – Shostakovich: Symphony No. 5 (1991/2022)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 00:47:15 minutes | 1,9 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Victor / Tower Records Japan – NCS-88011
フェドセーエフ生誕90年記念企画。
ビクターが1991年にロシアのレーベル「メロディア」と共同で録音された『JVC・デジタル・モスクワ・シリーズ』第3弾!
当時の最先端デジタル機器を使って収録!
まさに「革命」の真っただ中。激動のモスクワで、フェドセーエフとモスクワ放送響によって繰り広げられた魂の演奏「革命」がマスターの感動をそのままに、K2HDで蘇る!
2022年に生誕90年を迎えたウラディーミル・フェドセーエフ(1932.8.5-)の記念企画としまして、この度ビクターが1981年から93年にかけて主にモスクワで収録したモスクワ放送交響楽団とのロシア音楽録音を、3期にわけてSACDで復刻します。1981年に収録した6つのアルバム(第1期として3タイトルに集成)、1989年から翌年にかけての第2期3タイトルに続き、今回の第3期分は、ビクターが当時のメロディアと共同で収録した1991年の3つのアルバム(2タイトルに集約)と、1993年に大阪で行われたチャイコフスキーの最後のコンサートを再現したライヴ2枚組の計3作です。
ロシアのレーベル「メロディア」と共同で録音したこれらの作品は、当時の最先端デジタル機器を使って収録されました。そして今回、優秀録音の数々を当時のエンジニア服部文雄氏とディレクター野島友雄氏立合いのもとFLAIR Mastering works山崎和重氏によりビクターが誇るK2の技術を用いてアップコンバート。フェドセーエフとモスクワ放送響の奏でるダイナミズムに再び磨きをかけ、原音を更に追求しました。フェドセーエフ生誕90周年にふさわしい、初SACD化アルバムです。マスタリングを含む音質に関しては、ビクターが誇る当時のデジタル録音を、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで音楽的な面を尊重した上で、原音の追求を図っています。尚、SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。尚、このショスタコーヴィチの盤は、オリジナルのアルバムをそのままの形態で収録しました。(1/3)
この録音は奇しくも1991年8月19日、世界を震撼させたあのソビエトのクーデター勃発の日に収録され。民衆の怒りの絶叫の中、戦車に囲まれるスタジオで繰り広げられたフェドセーエフとモスクワ放送響の、魂の演奏。極限の中で収録が行われており、この時の模様の詳細は初出時にディレクター自らが解説書に記載していましたので、その状況は広く知られていました。今回の高音質による復刻を聴くと、それから30年が経過したなかでもそう遠くは感じない出来事として、緊迫したその場の空気感さえも如実に伝わってくるようです。それは、まさにショスタコーヴィチが生きた時代そのものと言えるかも知れません。ある意味、作曲活動のほとんどをその状況下で過ごしたショスタコーヴィチの意志の強靭さは筆舌に尽くし難いでしょう。録音は8月18日に第1,2楽章が行われ、翌19日に第3,4楽章が収録されたようです。第3楽章までの素晴らしい演奏が終了した後、クーデター勃発が伝わったようです。以降、演奏は乱れなかなか良いテイクが録れなく焦る中、ようやく奇跡的に終了した旨が伝えられています。何百回も演奏した曲とはいえ、奏者の不安はそのまま演奏に反映したようですが、集中できない状況とは思えないほどの奇跡的な演奏が残されていました。この壮絶な第4楽章に象徴されるかのような入魂の演奏は、多くの人の心を打ちました。今回のSACD化で現場の雰囲気がさらに伝わってきます。尚、本作の曲の副題になっている「革命」は、現在ではほぼ表記されませんが、このアルバムでは初出時よりあえて併記されていますので、今回の復刻でもそのままとしました。
尚、解説書には初出時の各盤解説や曲目解説を掲載し、新規でフェドセーエフに師事した新進気鋭の指揮者、坂入健司郎氏による序文解説の他に、収録時のプロデューサーであった野島友雄氏に当時を振り返ってもらい「回顧録」を収録しました。資料としての価値も高いです。また、ジャケットには初出時のオリジナルデザインを使用しています。
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https://tower.jp/item/5600562
<K2HDマスタリングとは>
「原音を追求したK2HDマスタリング」
「K2」テクノロジー(K2HD)では、失われた音楽情報を解析することで、それぞれに異なる倍音成分を持つ楽器ごとの音色の復元や、演奏者の音楽表現の再現までを可能にしています。本作のマスタリングでは、当時のディレクターとレコーディングエンジニア立合いの元、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じていただけるものと思います。
■「K2」とは
日本ビクターとビクタースタジオが共同開発した音源デジタル化における高音質化情報処理技術です。
■「K2」の理念
「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」、この2つの指針に基づき、「アーティストの拘りの音をオリジナルのままに再現する」これが「K2」の理念です。
■22.05kHz以上の復元(失われた情報の復元)
音は多くの倍音により構成されており、その倍音はデジタル化で失われてしまいます。「K2」は、失われた音楽情報を時間軸で解析し、デジタルマスターで失われた再生周波数22.05kHz以上の周波数を再現することにより、楽器ごとの倍音の音色や、演奏者の表現を復元し、オリジナルマスターと同等の音楽表現を再現しています。
■本作独自のマスタリング
本作は、K2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。周波数領域ではなく時間軸で処理をする「K2」だからこそ実現可能な技術です。
(3/3)
Tracklist:
Symphony No. 5 in D Minor, Op. 47
01. I. Moderato (16:47)
02. II. Allegretto (5:05)
03. III. Largo (14:40)
04. IV. Allegro non troppo (10:43)
Personnel:
Moscow Radio Symphony Orchestra
Vladimir Fedoseev, conductor
Note:
Recorded at the Moscow Radio Large Hall, Moscow on 18-19.VIII.1991
SACD ISO