Martha Argerich, National Symphony Orchestra of Washington, Mstislav Rostropovich – Schumann: Piano Concerto· Schumann – Chopin: Piano Concerto No. 2 (1978/2019)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:00:40 | 2.43 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Deutsche Grammophon / Tower Records Japan – PROC-2223
両者の初顔合わせとなった1978年録音の2曲を世界初SA-CD化。濃厚なロマン性、豪快さと繊細さが見事に同居したアルゲリッチならではの名演!オリジナル・アナログ・マスターテープから本国で新規マスタリング
アルゲリッチは2曲とも複数録音が存在しますが、それぞれ最初のセッション録音となったDGの名盤が今回高音質で蘇ります。ライヴ含め特にシューマンは多くの録音が残されており、1992年のアーノンクールとの録音(TELDEC)や、2001年のライヴであるチョン・ミュンフンとの盤(DG。タワー企画盤PROA232で販売中)など、とりわけアルゲリッチが得意とする曲ということもあって、どれも素晴らしい演奏であることは承知の通りですが、この1978年のアルバムは、その後も共演が続いた盟友ロストロポーヴィチとの初の共演盤であり、互いに認めあった、まさに天才同士の共感・共有が生み出した協奏曲のひとつの理想像ということでも評価の高いアルバムです。アルゲリッチは収録時37歳であり、デビュー時から続く猛烈なパッションを根底に残しつつも、ピアノと指揮者、オーケストラが混然一体となってこのロマン派きっての名曲を描ききっているという点が特徴でしょう。アルゲリッチは決して一人歩きすることなく、豪快というよりむしろ情熱を秘めて演奏している様は他の盤には無い魅力になっています。また、ピアノとオケの絡みも絶妙でアンサンブルも見事です。そこにはやはりロストロポーヴィチという存在は大きく、見事にサポートしているというより、全体として極めて高次元に表現を一回りも二回りも大きくしており、まさに三位一体の名演になっています。
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ショパンの第2番は、第1番と比べて音源は少なく、セッション録音はこの後1998年のデュトワとの盤(旧EMI)しかありません。有名な第1番と比較して演奏機会の少ない曲ですが、ここでもアルゲリッチはシューマンと同じく、豊かな内情を抱えながらも抒情的に、詩情を込めた演奏を心掛けており、特に第2楽章におけるタッチや表情は絶妙です。録音はとりわけピアノの柔らかな響きと弦楽器の肌合いが美しく、SA-CD化に相応しい良質なレコーディングと言えるでしょう。繊細な響きの質感が良く再現されているため、従来より間近で聴いているかのような印象が強く残ります。
今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。この盤では制作するにあたり、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上で高品位(192/24)でのデジタル化(PCM)を行い、ベルリンのエミール・ベルリナー・スタジオで、レーベル専任エンジニアがこのシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。このシリーズではオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、長井進之介氏による新規の序文解説を掲載しました。今回の「ヴィンテージSA-CDコレクション」第18弾は、計3タイトルを発売いたします。
(2/2)
Tracklist:
Schumann – Piano Concerto in A minor, Op. 54
01. 1. Allegro affettuoso (14:24)
02. 2. Intermezzo (Andantino grazioso) (5:10)
03. 3. Allegro vivace (10:22)
Chopin – Piano Concerto No. 2 in F minor, Op. 21
04. 1. Maestoso (13:58)
05. 2. Larghetto (8:50)
06. 3. Allegro vivace (7:57)
Personnel:
Martha Argerich, piano
National Symphony Orchestra of Washington
Mstislav Rostropovich, conductor
Note:
Recorded at the John F. Kennedy Center, Washington in I.1978
DSD remastering from the original analogue master tapes by Emil Berliner Studios in 2019
SACD ISO
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