Wolfgang Schneiderhan, Berliner Philharmoniker, Eugen Jochum – Beethoven: Violin Concerto, Triple Concerto [2 SACDs] (1960-1962/2019)
SACD Rip | 2xSACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 02:20:26 | 5.63 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Deutsche Grammophon / Tower Records Japan – PROC-2221/2
名盤の誉れ高いシュナイダーハンによる1962年録音のベートーヴェンを含む全4曲の協奏曲を世界初SA-CD化。DGによる優秀録音。決定盤!オリジナル・アナログ・マスターテープから本国で新規マスタリング
ヴォルフガング・シュナイダーハン(1915年5月28日~2002年5月18日)は、戦中、戦後の混乱期にウィーン・フィルのコンサートマスターを務め、1949年からはソリストに転身して国際的に活躍したウィーンを代表する名ヴァイオリニストです。ヴィヴァルディからヘンツェまで、幅広いレパートリーの中で最も得意としたのがモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスというウィーンで活躍した作曲家たちの作品でした。このステレオ初期のベルリンでの録音集には、まさに彼のレパートリーの中核をなす作品群が収められていいます。
中でもベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は名盤の誉れが高いものです。彼はこの作品をベルリン・フィルと4度も録音しています。
(1)フルトヴェングラー指揮 1953年5月18日 ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)PROC-1651
(2)ケンペン指揮 1953年5月17~21日 ベルリン、イエス・キリスト教会 PROC-1708
(3)ヨッフム指揮 1959年4月29~30日 ベルリン、イエス・キリスト教会 PROC-1444
(4)ヨッフム指揮 1962年5月17日 ベルリン、イエス・キリスト教会 当SACD収録
(1)(2)で師匠筋にあたるヨアヒム作のカデンツァを使用したのに対し、(3)(4)ではベートーヴェンがピアノ協奏曲に編曲したときに付けたピアノ用カデンツァを、シュナイダーハン自らヴァイオリンに編曲して用いています。彼は「ベートーヴェンの意図は、他の点でそうであるように、カデンツァの問題においても優先権を与えられるべきです」と語っており、ピアノ的なパッセージをヴァイオリン的な技巧に適合させるために試行錯誤を続けました。過渡的な(3)に対し、(4)のカデンツァは完成形となっており、両者を聴き比べると、シュナイダーハンの推敲の跡を追うことができます。演奏は、ヨッフムともども古典的な形式感を保ちながら、ヴィブラートを抑制した清廉な音色、瑞々しい旋律の歌、歯切れの良いリズムで、ベートーヴェンのスコアを気品高く、雄大に再現させています。DGによる録音も清々しい空気感までも感じさせるもので、第1楽章導入部でベルリン・フィルが充実したピラミッド状の音像で-しかし威圧的にならない響きで-現れる部分から、多くの方が惹きつけられることでしょう。
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モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番も、整った形式の中に豊かな音楽的内容を封じ込めた、という趣きの演奏です。ここでの使用カデンツァはシュナイダーハンの自作で、彼はロスバウトとの旧盤、自身の弾き振りでの再録音盤でも同じカデンツァを用いています。
ベートーヴェンの三重協奏曲とブラームスの二重協奏曲は、最晩年となり巨匠性を増していたフリッチャイの悠然たる棒に乗った演奏で、シュナイダーハンの表情もいつになく大きなものとなっています。加えて共演チェロ奏者への反応も敏感で、ベートーヴェンではフルニエの甘美な節回しに併せて彼のソロもいっそう艶やかに歌い、ブラームスではシュタルケルの野趣に満ちた剛毅なソロとともに激しく高揚してゆきます。
録音も優秀で、特にヨッフムとのベートーヴェンはこの時期のDGでは別格の素晴らしさです。ソロとオケの質感、特にバランスとレンジの広さは抜群で、SA-CD化に相応しい音源と言えます。尚、今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。この盤では制作するにあたり、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上で高品位(192/24)でのデジタル化(PCM)を行い、ベルリンのエミール・ベルリナー・スタジオで、レーベル専任エンジニアがこのシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。このシリーズではオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、新規の序文解説を掲載しました。今回の「ヴィンテージSA-CDコレクション」第18弾は、計3タイトルを発売いたします。
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Tracklist:
Disc 1
Beethoven – Violin Concerto in D major, Op. 61
01. I. Allegro ma non troppo (24:37)
02. II. Larghetto (10:49)
03. III. Rondo. Allegro (11:05)
Mozart – Violin Concerto No. 4 in D major, K.218 – Cadenza by Wolfgang Schneiderhan
04. I. Allegro (8:56)
05. Schneiderhan: 2. Andante cantabile (6:12)
06. Schneiderhan: 3. Rondeau. Andante grazioso – Allegro ma non troppo (7:16)
Disc 2
Beethoven – Concerto for Piano, Violin, and Cello In C major, Op. 56
01. I. Allegro (18:18)
02. II. Largo (5:03)
03. III. Rondo alla Polacca (13:46)
Brahms – Concerto for Violin and Cello in A minor, Op. 102
04. I. Allegro (16:57)
05. II. Andante (8:10)
06. III. Vivace non troppo (9:18)
Personnel:
Wolfgang Schneiderhan, violin
Géza Anda, piano (2-1)-(2-3)
Pierre Fournier, cello (2-1)-(2-3)
János Starker, cello (2-4)-(2-6)
Berliner Philharmoniker (1-1)-(1-6)
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin (2-1)-(2-6)
Eugen Jochum, conductor (1-1)-(1-3)
Hans Schmidt-Isserstedt, conductor (1-4)-(1-6)
Ferenc Fricsay, conductor (2-1)-(2-6)
Note:
(1-1)-(1-3) Recorded at the Jesus-Christus-Kirche, Berlin in V.1962
(1-4)-(1-6) Recorded at the Jesus-Christus-Kirche, Berlin in XII.1961
(2-1)-(2-3) Recorded at the Jesus-Christus-Kirche, Berlin in V.1960
(2-4)-(2-6) Recorded at the Jesus-Christus-Kirche, Berlin in VI.1961
DSD remastering by Emil Berliner Studios from the original analogue master tapes in VI.2019
SACD ISO
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